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更新日:2023.09.25

市民活動フェスタを通して気づいた 私が活動する意義|海津裕之さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

海津 裕之さん/57歳/内装業/NPOトキめきラボ メンバー、市民活動フェスタ実行委員長
1965年長岡市生まれ。所属する団体の活動のほか、公園や海岸の清掃など地域のボランティア活動にも積極的に参加。

ロボコンや親子向けのロボット制作イベントを行っている「NPOトキめきラボ」のメンバー、そして市民活動団体が一堂に会する市民活動の文化祭「市民活動フェスタ」の実行委員長として活躍する海津裕之さん。
市民活動への情熱が印象的ですが、活動の意義が見いだせず葛藤した時期がありました。 

最初の活動は、知り合いに誘われて参加した小学生ロボコンのお手伝い。
参加前は、市民活動に関心はありませんでしたが、打てば響く子どもたちの姿にやりがいを感じたそう。
その後、メンバーとNPOトキめきラボを結成し、小学校での工作指導を始めました。
当時は、活動のために仕事を休むこともあり、お金にならない活動のためにそこまでする必要があるのか、自問自答したと言います。
「まだ自分が活動している意義を見つけられていなかったため、モヤモヤしていました。だからこそ、活動を続けて自分なりの答えを見つけ出したいと思っていました」。

 

NPOトキめきラボの前身「トキめきロボコンクラブ」が単独で行った、ロボコンイベントの様子。ロボコンを通して「エンジニアに興味をもってほしい」と海津さんは言います。

答えに気づくきっかけになったのは、実行委員長を務める市民活動フェスタでした。
市民活動フェスタは、毎年60を超える団体が活動の垣根を越えて共につくり上げるイベントですが、感染症の流行により、2020年からの2年間は会場開催が中止に。
本来の趣旨に沿った活動ができずにいましたが、2022年にパンデミック後初の会場開催が叶いました。
「フェスタに参加している団体は、分野は違えど、それぞれが好きなことや特技を活かして、このまちに住む誰かのために活動しています。まちや人を想う気持ちや活動が集まって大きなうねりとなり、よりよいまちをつくっていく。私の活動もそのひとつであり、これが私が活動する意義だと気づきました」。

取材を通して、市民活動フェスタというイベントには、海津さんの市民活動や長岡市を想う熱い気持ちが核にあるのだと感じました。
2023年9月30日、海津さんの情熱と、70もの参加団体の想いが詰まった市民活動フェスタ2023の幕が上がります。

 

市民活動フェスタ実行委員会での1枚。「対話を重ねながら、ともにイベントをつくり上げてきたメンバーは、家族のようです」と海津さん。

本記事は、らこって2023年9月号でご紹介しています。

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