Nagaoka Players PLAYER

更新日:2025.03.03

自分のために、好きなことで恩返し|大島健さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。
活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

大島健さん/43歳/(有)大島鉄工所 専務/ながおか農challeプロジェクト実行委員会実行委員長ほか
1981年長岡市脇野町生まれ。市内のイベント運営に実行委員として関わるほか、少年警察ボランティアなどの地域ボランティアも行っている。

世界えだまめ早食い選手権、全日本丸太早切り選手権、ながおか花いっぱいフェアなど、市内でも大規模で開催されているイベントの実行委員長・副委員長を務めている大島さん。
これだけ多く、そして大きなイベントに中心メンバーとして携わっていますが、どれも立上げメンバーではなく、運営を引き継いでいるとのこと。
今では想像がつきませんが、もともと人と話すことが苦手で、イベント事にも全く興味がなかった大島さん。地元を離れ、知り合いの少ない環境だった大学1年生の春、大島さんのことを気にかけ、外に連れ出してくれた先輩がいました。「いつも面倒見てもらっているから、ご馳走させてほしいといったんです。
そしたら『恩返しするなら、代わりに後輩におなじようにしてやれ』といわれて」
この言葉を思い出し、15年前”断らない1年にしよう”と決めて、「実行委員に入らないか?」「地域の役員をしてもらえないか?」という誘いにすべて応えるようになり、その時引き受けたものが今でも続いていると話します。

県内外、国外からの参加者多い「世界えだまめ早食い選手権」。全国TVに度々取材されるなど、注目度も上がっている。


しかし、誘いは断らないとしても、続けることや、やり切ることは難しいもの。大島さんは、自分が無理なく続けるために「自分の好きなことで、人のために動く」こと「一方的な恩返しをしているだけ、という意識でいる」という2つを大事にしています。

「誘われたときに、自分が好きなことのなかでどう動けるかな、と考えます。苦手なことで市民活動は続かないけど、自分が好きだと思うことなら、そんなに無理がない。見返りを求めるためにやることだと、成果も求められそうで。だから、自分がやりたいからやってるだけ、というスタンスですね。」

東京からUターンして最初に参加した市民活動だった「全日本丸太早切り選手権大会」

イベントが今後も長く続いてほしい、という想いがある一方で、「いつかなくなることが目標」と話すのが、参加者がおかずを持ち寄りご飯を食べる「シェア飯」です。

大きな目的としては自分たちでアクションする、居場所をつくるきっかけづくりと捉えています。きっかけは探せばいくらでもあるということが地域の中で認識され、自分で掴めるようになる人が増えたとき、シェア飯は役割を終えられるのではないかと考えているそうです。
イベントを中心で動かすリーダーでもありながら若者からの「やってみたいこと」の相談にも親身になってサポートしている大島さん。自分が関わるイベントに参加して、「これやってみたい」「これならできそう」となにか持ち帰るものがあったら嬉しいと話します。自分の好きを活かし、無理なくみんなでできることを続けていく。大島さんのつくる輪に入り、想いを受け取った人たちが、新たなモノ・コトを生み出していく循環にも期待しています。

こちらの内容は、Youtubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます! ぜひご視聴ください。