Nagaoka Players PLAYER

更新日:2025.08.28

楽しむことから始まる笑顔の輪|今成満さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。
活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

今成満/作曲家/長岡 ジャズキッズ 代表
1963年 南魚沼市生まれ。長岡ジャズキッズの立ち上げのほか、作曲家として学校校歌の作詞作曲・映画の音楽監督としても活動。

今成満さんが長岡ジャズキッズを立ち上げたのは2003年。当時は小学校教員として、 市内で実施されていた人材教育の一環で金管バンドの指導にあたっていました。少子化の影響で部活の縮小 • 廃止が進む中、「音楽をやりたい子どもたちの居場所を守りたい」という想いから活動を開始。2014 年には転勤により一時休止しましたが、 当時を知る保護者から復活を望む声があがり、 2023 年、自身の退職を機に活動を再開しました。
 

市民活動フェスタ2023での初ステージ。アンコールの声も上がり、会場は大きな拍手に包まれました。

現在、 平日に市内 2 ヶ所、 土曜日はリリックホールで練習しています。活動再開時は小中学生 8 名でしたが、 今では市内や小千谷市の小中高校 8 校から23 名が学校や地域の垣根を越えて集まり、 地元ミュージシャンも指導スタッフとして参加。市民活動フェスタ2023での発表を皮切りに、イベントや福祉施設、 市民活動団体やプロとの共演、 学校での招待演奏など、少しずつ活動の幅が広がっています。

 「教員時代、 吹奏楽コンクールで違和感を抱いていたのは、 賞の色で評価される音楽の在り方。一曲のために膨大な時間を費やしても、 賞の色で努力の報われ方が変わるような雰囲気があった」と言います。だからこそ、 長岡ジャズキッズでは子どもたちに純粋に音楽を楽しんでほしい、 自分らしくのびのびと表現してほしいと考えています。
「音楽は楽しくて自由なもの。うまくできたかどうかより、 まずは楽しむ。音楽の原点を子どもたちと一緒に感じられることが活動の原動力」と今成さんは語ります。こうした想いから、 年齢や経験の差に関係なく互いに教え合ったり、できたことを褒め合ったりと、家族のような関係性が築かれているそう。

 

2025年7月に1st Step LIVEを開催。プロの演奏家4名との共演が実現。

 活動の中で特に大切にしているのは「人としての在り方」。演奏技術の前に、礼儀正しく、明るく元気に、相手を思いやる心を重んじています。そして「主役は自分たちではなく、 お客様」という姿勢も大切にしています。「音楽で楽しんでもらうことが自分の成長につながる」。その気持ちをみんなで共有しているからこそ、自然とお互いを尊重し合える空気が生まれています。

「自分もハッピー、みんなをハッピーに」。これは長岡ジャズキッズの合言葉であり、 今成さんのモットーでもあります。今後は日頃応援してくださる方々への感謝を込めて、 年に一回は自主コンサートを開催したいと話します。これからも、 この合言葉を胸に音楽でハッピーを届けていきます。

こちらの内容は、Youtubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます! ぜひご視聴ください。

長岡ジャズキッズのホームページはこちらから。