長岡みんなのSDGs SDGs

更新日:2025.04.28

社員とともに働きやすさをつくる|コンドウ印刷株式会社

長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回お邪魔したのは「コンドウ印刷株式会社」さん。1977年に創業の長い歴史を持つ印刷会社で、シール印刷を主力事業とし、デザイン性の高いラベルの製造を得意としています。

どんなSDGs活動に取り組んでいますか?

当社は、特に以下のSDGs目標に取り組んでいます。
• 目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
女性管理職の比率向上を目指し、キャリア支援を実施。将来的には50%を目標に、研修や育成プログラムに力を入れています。
• 目標8「働きがいも経済成長も」
健康経営の推進により、社員の心身の健康をサポート。研修やリスキリングの機会を提供し、長く働ける職場環境を整備しています。
目標12「つくる責任 つかう責任」
FSC®認証を取得し、環境配慮型印刷を推進。廃棄物の全量リサイクルも行っています。また、カーボンニュートラルに向けた取り組みとして、太陽光発電の活用や省エネ施策を進めています。
• 目標13「気候変動に具体的な対策を」
SBT認証取得に向けたロードマップを策定し、2030年・2035年・2040年に向けたCO2削減目標を設定。持続可能な事業運営を目指しています。
• 目標15「陸の豊かさも守ろう」
新規事業として、アクアポニックス(魚と植物の共生型水耕栽培)を導入。環境負荷の少ない農業モデルを推進し、地域の持続可能な食の循環に貢献していきます。

取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。

ある日、新聞にカラフルなロゴが並んでいるのを見て、「楽しそう。何のイベントだろう?」と思いながら読み進めると、そこには気候変動の影響について書かれていて愕然としました。「これはやばい!」という危機感にかられたのを覚えています。 

私たちの仕事は、環境負荷の高い産業です。原材料となる紙、デザインを再現するためのインク、そしてインクを乾かすための電気。これらすべてが環境に影響を与えています。まずは、これらの使用量を把握し、削減に取り組むことから始めました。

その後、すでに進めていた働き方改革や健康経営が、SDGsの目標に深くつながっていることを知り、より一層、持続可能な企業経営を意識するようになりました。

社員の交流の場として、芋ほりイベントなどを開催。

周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。

環境配慮型の取り組みに対し、取引先や地域社会からの評価が高まった。特に、これまでごみとして捨てていた廃棄物を全量リサイクルの取り組みは反響が大きく、テレビに取り上げられたり登壇依頼をいただいたりしました。
健康経営の推進により、社員の健康意識が向上し、職場の雰囲気がより良くなりました。
離職率の低下や新卒の定期採用にもつながっています。
子育て支援や社員のキャリア支援に力を入れたことで、女性管理職も増えました。

大変だったことは、SDGsの取り組みは長期的な視点が求められるため、社内での理解を深めるのに時間がかかった。またカーボンニュートラルの実現には、エネルギーコストや設備投資などの課題があり、経営とのバランスを取る必要がある。ただ、カーボンニュートラル(脱炭素の取り組み)は、働き方改革以上に経営に与えるインパクトが大きいと考えています。

今後、この取り組みを通して、どんな社会になることを期待していますか?

私達が目指すのは、「持続可能で、多様な人が活躍できる社会」です。具体的には、以下のようなビジョンを描いています。

  • 環境に優しい印刷会社として、カーボンニュートラルを達成し、地域の脱炭素化に貢献。
  • ジェンダーギャップのない職場を実現し、女性や多様な人材がリーダーとして活躍できる企業文化を確立。
  • アクアポニックスを通じた持続可能な食の供給を進め、地域に新しい農業の形を提案。
  • 社員一人ひとりが誇りを持てる会社として、働きがいと成長の機会を提供し続ける。

これらを通じて、持続可能で活力のある地域社会の実現に貢献していきます。

▶【今後の取り組みについては公式Instagramで】

▼こちらの内容は、YouTubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます!
ぜひご視聴ください。