長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回は「株式会社INPEX 長岡鉱場」さんにお話を伺いました。

貴社の概要を教えてください。
当社は日本最大級のエネルギー開発企業として、石油・天然ガス・低炭素エネルギーの安定供給に取り組み、次世代エネルギーへの移行を目指した「責任あるエネルギー・トランジション」の推進に力を注いでいます。
長岡鉱場は、1980年代から旧越路町で操業を開始し、日本最大規模の天然ガス田を有する生産拠点となっています。

取り組んでいるSDGsの目標と、取り組みの内容を教えてください。
SDGsに関連する重要課題として「地域経済への貢献」を掲げております。長岡鉱場での主な取り組みとしては、長岡花火を中心とした花火イベントへの協賛を実施しております。現在は、毎年8月に開催される長岡花火だけでなく、6月のローズファンタジーや10月のハロウィンファンタジーなど、年間を通じて長岡市内で開催される様々な花火イベントへ協賛しております。
地域イベントとしては毎年11月に開催される光の祭典において鉱場見学を行っています。光の祭典は越路地域のもみじ園や宝徳山稲荷大社など、夜景を堪能できるツアーイベントであり、長岡鉱場も夜景スポットのひとつとして受け入れ、協賛を行っております。
また、長岡鉱場に近接する新潟県長岡市不動沢地区(通称:キツネ平)において、2010年より新潟県の森づくりサポート事業の一環として「キツネ平どんぐりの森プロジェクト」も展開しています。
操業地域における森林保全活動を通じて、地域住民の皆様との交流を深めるとともに、従業員の環境意識向上を目的として、年2回の森林整備活動を継続的に実施しており、「キツネ平どんぐりの森」が本年4月施行の「地域生物多様性増進法」に基づく自然共生サイトに認定されました。

取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。
旧越路町が長岡市へ合併されたことを契機に2005年より、これまでご理解、ご協力を頂戴しておりました市民の皆様への恩返しや花火大会を通じた地域の継続的な発展に少しでも貢献したいという思いから長岡花火への協賛を始めました。2010年からは長岡花火の目玉ともいえる三尺玉へ協賛しております。

また、昨年からは映画館で長岡花火をライブ中継する企画にも協賛しております。現地に足を運ぶことが難しい遠方の方々にも、お近くの映画館で大迫力のスクリーンと音響を快適な空間でお楽しめいただけることから、協賛させていただいております。
今後もこれらの花火イベントを通じて長岡市の魅力発信の一助となればと考えております。
光の祭典については、同イベントが開始された2011年より、継続して見学の受け入れを行っております。このイベントは、越路地域の美しい夜景を楽しめるだけでなく、越路地域が日本最大級の天然ガス田を有していることを知っていただける機会でもあります。長岡市だけでなく全国の皆様にその魅力を知っていただけるという思いから、当社も協力を続けております。

周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。
当社の地域貢献活動に対し、地域の皆様から感謝のお言葉をいただく機会が増え、地元の方々とのつながりや信頼関係がより深くなったと感じております。特に長岡花火や光の祭典などのイベント当日は、多くの来場者や地域住民の方々から「素晴らしいイベントでした」「今年も楽しみにしていました」といったお声をいただき、私たちの活動が地域の活性化や子どもたちの思い出づくりに貢献できていることに大きなやりがいを感じています。
一方で、協賛や見学受け入れにあたっての準備や安全管理、地域関係者との連携を継続的に行うことは決して容易ではなく、時には調整が難しい場面もあります。しかし、スタッフ一丸となって取り組むことで、社内の結束も高まり、結果として大きな達成感や成長につながっていると感じています。
取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか。
当社は、これらの地域貢献活動を継続していくことで、住む人すべてが地域に誇りを持ち、世代を超えて交流が生まれる持続可能な地域社会の実現を目指しています。2030年には、多様なイベントや産業が発展し、地元住民や訪れる人に笑顔があふれる社会となることを願っています。
また、当社の取り組みをきっかけに、地域の魅力や資源が広く認知され、地域外からも多くの人が集まることで、経済的・文化的な好循環が生み出されていくことを期待しています。今後も当社SDGsの目標達成に向けて、地域に根差しつつ、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。
