長岡市内でSDGsに取り組む団体にスポットを当てる「長岡みんなのSDGs」。
今回は、深刻化する空き家問題に対し、専門知識を持つプロがチームを組んで解決に挑む「一般社団法人ながおか空家解決相談窓口」の皆さんにお話を伺いました。
思い出の詰まった実家を、次世代へつなぐ「住」の循環
「空き家をどうにかしたいけれど、どこに連絡すればいいのかわからない」「遠方に住んでいて片付けが進まない」。そんな悩みをワンストップで解決するプロ集団が、長岡市に誕生しました。
不動産、解体、不用品処分、仏壇じまい、そして相続手続き――。それぞれの分野の専門企業が集結したその姿は、まさに空き家問題という脅威に立ち向かう「アベンジャーズ」のようです。
きっかけは、コロナ禍に寄せられた切実な相談
活動の始まりは2020年。不用品回収を行う株式会社丸共の金内代表のもとに、県外在住の方から寄せられた相談がきっかけでした。「コロナ禍で実家を見に行くこともできない。家財の片付けから不動産の売却まで、まとめてお願いできないか」。
この期待に応えるため、金内代表は商工会議所青年部で培ったネットワークを活かし、不動産や解体のプロに協力を要請しました。結果、土地の売却までを一貫してサポートし、依頼主から大変喜ばれたといいます。「同じ悩みを持つ人が他にもたくさんいるはずだ」。その確信が、現在のチーム結成へとつながりました。
専門家が連携する「ワンストップ」の強み
相談窓口の最大の特徴は、複数の業者に個別に連絡する手間が省ける点です。現地調査には各分野の「ヒーロー」たちが同行し、プロの視点で多角的なアドバイスを行います。
- 不動産のプロ:建物を活用すべきか、解体して更地として売却すべきかを経済的メリットから判断します。
- 仏壇・お墓のプロ:家じまいに伴うご先祖様の供養について、親身になって相談に乗ります。
- 不用品・動産買取のプロ:家の中に眠る「価値」を見出し、リユース(再利用)を提案することで、依頼主の経済的負担と環境負荷を軽減します。
- 法務のプロ:司法書士や行政書士が、複雑な相続や登記の手続きをサポートします。
「先が見えることで安心した」という声が多く、これまでに140件を超える相談に対応してきました。
事業そのものがSDGs。持続可能なまちづくりへの貢献
彼らの活動は、まさにSDGsの目標と深く結びついています。
- 目標11「住み続けられるまちづくりを」:空き家の適正な管理・除去により、冬の豪雪による倒壊リスクや、外壁の落下、害獣の発生などを未然に防ぎ、地域の安全を守ります。
- 目標12「つくる責任つかう責任」:家財品のリユースを模索し、廃棄物を削減。解体で出た木材を燃料としてリサイクルするなど、資源を無駄にしない「住」の循環を促進します。
- 目標8「働きがいも経済成長も」:中小企業が専門性を持ち寄り社会課題を解決する、新しいソーシャルビジネスのモデルケースを目指しています。
さらに、2024年6月には法人化し、長岡市と協定を締結。市の公式な相談窓口としても活動の幅を広げています。
2030年に向けて:空き家を「負の遺産」にしないために
日本の空き家は今後、3軒に1軒になると予測されています。代表の金内さんは、「一番大事なのは、空き家になる前に家族や親族で話し合うこと」だと語ります。
「空き家」と呼ばれる場所は、かつて誰かが人生を築いた大切な思い出の場です。その想いに寄り添いながら、前向きな「家じまい」を提案することで、地域の活気を次世代へとつないでいく。ヒーローたちの挑戦はこれからも続きます。
【団体情報】
- 名称:一般社団法人ながおか空家解決相談窓口
- 住所:新潟県長岡市高見町3039-5(株式会社丸共内)
- 電話:0258-24-0700(受付:月〜土9:00〜17:00)
- HP:https://akiyakaiketsu-nagaoka.com/
- お見積り・査定は無料です。お気軽にお問い合わせください。




