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更新日:2025.03.19

次世代のために地産地消の市民電力を | 一般社団法人 ながおか自然エネルギー

長岡市内で活動する団体を訪問!
今回は、「一般社団法人 ながおか自然エネルギー」さんにお話を伺いました。

どんなことをしている団体ですか?

市民主体で再生可能エネルギーの普及に取り組む団体です。

  1. CO₂を極力出さない電気の切り替えを進めるため、市民電力の代理店事業。
  2. 再エネ普及とともに、省エネについて、家や学校の断熱を中心に講演会や例会の催し。
  3. 「流せば洪水、貯めれば資源」である雨水を活用した防災、災害に強い町づくりの講演会も。
  4. 会が目指すものとして、長岡のまちから、人や資源やお金が流出して貧しくなるのではなく、人も資源もお金も町の中で循環する豊かな町づくりを目標とした活動もしています。

活動を始めたきっかけと、これまでの歩みを教えてください。

2021年4月にこの法人の大もとになる「長岡・自然エネルギーを考える会」を5人で立ち上げ、これからの世の中には、自然エネルギーが大切であるという勉強会を毎月行いました。当初は、主に、自然エネルギーの市民共同発電所を作っている各県の取り組みを学びました。それから、長岡でも、市民共同発電所を作ろうと2023年12月に、一般社団法人になりました。                                

その後、自然エネルギーには、太陽光だけでなく、風力・小水力・森林のバイオマスもあると学びを広げていきました。今年度の例会でも、『新潟県の林業~暮らしを支えている森林』をテーマに「新潟県政出前講座」をしてもらい、森林という宝庫を持ちながら、森林が荒廃しエネルギー資源になり切れていないことを知りました。行政に協力した施策作りを大切にしたいと思い、行政との懇談会もしています。

毎月の例会の参加者が、年間延べ170人ほどになり、2025年2月現在の会員は64名です。

 

どんなメンバーで活動していますか?

自然エネルギー大好きなメンバー9名が理事として、会を運営しています。毎月の理事会では、これまでの人生で得た経験を生かしたアイデアが、豊富に寄せられます。長岡市や周辺から集まっていただく64名の会員の方々とは、できるだけ毎月の例会で顔を合わせたり、お便りで、交流できるようにしています。次の世代に、自然豊かな循環型の長岡市や新潟県を残そうと思っている会員さん達です。

周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。

長岡技術科学大学の山田昇先生の講演会「雪国長岡の太陽光の可能性」を催した時のことです。会場いっぱいに企業や市民の方々が集まり、雪国でも十分、太陽光設置はできると納得していただいたこと。主に市民の方々から、20人も切れ目なく質問が続き、太陽光に対する期待を確信したことです。私たちのやろうとしていることは、間違いではない、多数の方々も望んでいることだと。雪国の太陽光の成功例を市民の側からも、たくさん提示して共感の輪を広げ、自然エネルギー普及によるCO₂削減・温暖化防止につなげたいと思いました。

今後の展望を教えてください。

以下の3点を展望しています。

  1. 雪国長岡で、太陽光の市民共同発電所を実現させること。
  2. 自然エネルギーの市民電力のユーザーさんがたくさんになって、長岡の脱炭素が進むこと。
  3. たくさんの市民が、「長岡市カーボンニュートラル チャレンジ戦略2050」の主体となって語り合う「ながおか気候市民会議」を開催すること。

 

こちらの内容は、YouTubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます!ぜひご視聴ください。