Nagaoka Players PLAYER

更新日:2023.07.21

大切な出会いから得た「楽しい」でつながる可能性|小林華子さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

小林華子さん/51歳/ホテル管理マネージャー及び農業体験アクティビティ担当/てらどまり若者会議~波音
1971年京都府生まれ。造園設計やフラワーデザインなど多岐にわたる仕事を経験。結婚を機に寺泊へ移住。家の農業や造園業を手伝う傍ら市民活動に関わる。

結婚を機に京都から寺泊にやって来た小林華子さん。第一印象は「何もない・田んぼばかり」。「地域のことはよくわからないし、外に出て行こうにも、知り合いがいない状況は頭がおかしくなりそうでした」と言います。出産後、子育て支援センターに出向いたことがきっかけで子育てサークルや地域のボランティア、「てらどまり若者会議~波音 ~」の一員として市民活動に携わるようになりました。

 家庭の外でのつながりは救いであり、やりがいだったという小林さん。はじめは人の役に立ちたい一心で活動を行ってきましたが、40代に入った頃、自分のしてきたことが地域のためになっている実感がないことや、地域で様々な役を担いすぎていたことからキャパシティーを超えてしまい、大不調の時期がやってきました。このときは人に会うことも辛く、しかし家にいるのも息が詰まるので、夫の実家の畑仕事や山菜取りに黙々と向き合っていたと言います。

 長い葛藤の中、40代後半に大不調から抜け出す転機となる、人生の師匠との出会いがありました。
その方は、以前寺泊海岸沿いにあったカフェバー「ローズマリーガーデン」店主の原田美喜子さん。「何をすれば皆が寺泊を楽しんでくれるのか」という悩みを打ち明けたときに、原田さんからかけられたのは「自分が楽しんでいれば人は集まってくる」という言葉でした。それから気持ちが楽になり、地域課題に対応した事業を企画・運営する「地域学びコーディネーター講座」を受講。コミュニティセンターの主事さんと一緒に自分が楽しいと思える企画を考え、かたちにしていくことで地域のためになっている手応えも感じられるようになりました。

寺泊コミュニティセンターと一緒に企画し実現した、廃材再生師・加治聖哉さんの講演会後の集合写真。


今後は、一番大切にしている「人と場とをつなぐ」活動をしていくために、地域の資源を活用した、様々な人が集う場所をつくりたいそう。ホテルの仕事もその一つだと言います。老若男女問わず地域の方はもちろん、県外の方にも寺泊のよさを知ってもらい、楽しんでほしいという想いを込めて今日も活動しています。

てらどまり若者会議~波音~の寺泊産日本酒プロジェクトで、稲刈り作業をしている様子。

本記事は、らこって2023年7月号でご紹介しています。

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