地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。
丸山清武さん/55歳/ストーブスタジオ長岡店代表/チーム木念人
1969年長岡市生まれ。薪ストーブやペレットストーブの販売施工をするストーブ専門店を営む傍ら、チーム木念人の一員として市民活動に関わる。
「元気な森林(やま)に逢いたい!」を合言葉に身近な森林の間伐、一般の方にチェンソーの使い方、木の切り倒し方、倒した木の搬出方法などを教え、山を元気にする活動を行う“チーム木念人”の一員として活動している丸山清武さん。毎月第一土曜日が活動日。小規模な道具と少ない人員で、安全に楽しみながら森林を手入れする方法を理論と実践を交えて伝えています。
丸山さんの人生の転機となったのが2004年に発生した中越地震。震災直後に仕事で小千谷市へ復旧に必要な支援物資の供給に行った際、ライフラインが寸断されたため暖を取れなかった経験をしました。その翌年、災害時にも暖を取れるようにという理由から、自宅に薪ストーブを設置しました。
その後、薪割り機やチェンソーを取り扱う会社に転職。商材であるチェンソーのことを勉強しなければ研修を受けましたが、実際にはチェンソーを使いこなせるようになりませんでした。そんなときに、チーム木念人が主催する「ながおか森林塾」のことを知り、活動に関わるようになりました。
活動に参加した当初は、薪にする木が手に入るからいいかと森林の状況にはさほど興味がなかったという丸山さん。しかしチェンソーを使い、狙った場所に木を倒せるようになると活動が楽しくなっていきました。「手つかずの森林を間伐し、日光が入るようになると次第に森林が元気になっていく感覚を感じるようになりました。地球にいいことしているな」と。
「活動に参加する動機は森林を元気にしたいという目的だけでなく、私のように自宅で使う薪を作りたい、チェンソーを扱ってみたいといった動機でもいいと思っています。どんな動機であれ関わってくれる人たちが増えていくことが、結果的に森林を元気にするのではないかと感じています」。
そんな丸山さんは、2024年から新たに、子どもたちへの薪割りや火を扱う体験活動を始めました。最初はなかなか上手くできなかった子どもたちが、やっていくうちにできるようになっていく様子を見るのが嬉しく、楽しかったという丸山さん。今後も楽しみながら学んでもらう機会を提供したいと考えています。
「木を切る道具の使い方をマスターし、使いこなせるようになれば森林は元気になり、結果的に環境に優しい。これを森林の楽しみ方のひとつとしてこれからも伝えていきたいです」。やってみたいという動機は自由。何か一つでも知りたいと思うことがあった方はぜひ活動に参加してみてはいかがでしょうか。
こちらの内容は、Youtubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます! ぜひご視聴ください。