長岡みんなのSDGs SDGs

更新日:2023.03.01

「伝える」ことで持続可能な農業に | 有限会社吉澤藤兵衛

長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回は「有限会社吉澤藤兵衛」さんにお話を伺いました。

◆貴社の概要を教えてください。

水稲栽培を中心に、お米や餅の生産・販売を行っています。
自分で作り、自分のお米を自分で販売することでお客様に生産者の顔が見える、安心で美味しいお米を提供しています。
従来のお米つくりを踏襲しつつ、IT農業への移行もすすめています。従来の手間のかかる米つくりの良さと、IT農業の利点を合わせて、より美味しいお米を生産していきたいと考えています。

◆取り組んでいるSDGsの目標と、取り組みの内容を教えてください。

目標2/飢餓をゼロに

食料の生産に貢献しています。                                                                            
私たち農家の仕事は、食料を生産するという役割において「目標2.飢餓をゼロに」の達成にダイレクトにつながると考えます。

目標3/すべての人に健康と福祉を
目標6/安全な水とトイレを世界中に

農薬・化学肥料を抑えて環境負荷、健康に配慮したお米を栽培しています。
人々の健康の為に最低限必要となるのは、食べ物を必要量食べ、栄養を摂取すること。
これは、私たち農家が食料を生産することが必須となります。                                         
ここから一歩踏み込み、農薬・化学肥料を抑えて栽培することで、(弊社では新潟県特別栽培農産物の認証を受けて栽培しています。)健康に配慮したお米作りを行っております。                                                                              
農薬・化学肥料を抑えることは環境への負荷が少ない栽培といえます。特にお米作りにおいては、多くの水を必要とします。環境負荷を抑えた栽培はきれいな水を維持するのに重要と考えます。

目標4/質の高い教育をみんなに

毎年地元小学校の総合の授業(お米作りの出前授業、田植え・稲刈り体験等)の受入を行っております。
農業とはどんな事をするのか?農業の大切さ、農業のやりがいや楽しさを子どもたちに伝えています。
お米作りでは、田植え・稲刈り以外に種蒔きや除草剤作業などの過程も教えています。食と農の関連性や命を繋いでいることを伝えることで、給食の残飯ゼロにつながるなど良い循環も生まれています。
教えた子ども達の中から次世代の地域農業を担う若者が生まれることを願っています。   

◆取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。

HPを制作していたときに「SDGsって聞いたことありますか?」と尋ねられたことをきっかけに、弊社で何ができるのかを考えていました。
当時JAでもSDGsの取り組みをはじめていたので聞いていたことはありましたが、なにができるのか?なにをしたらいいのか?と逆にHPの担当者に聞いたのを覚えています。                               
「今までやってきたお米作りや小学生への出前授業などが、SDGsにあてはまるんですよ」と教えてもらい、難しく考えていたが実はすでにSDGsに取り組んでいたということに気づかされました。                                        

◆周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。

地元中学校1年生の課外授業の一環で地域巡検というのがあり、SDGsに取り組んでいる企業として、数名の生徒からインタビューを受けました。
また、教えた子どもたちが地域の中で会ったときに声をかけてくれることもあります。
米作りについては、お客様から「美味しい」と言っていただけることがやりがいに繋がっています。
直売しているからこそお客様からの声を聞くこともできますし、生産者の顔が見えることで安心して選んでいただけていると思います。

◆貴社の取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか。

今取り組んでいることは継続して取り組んでいき、米の消費拡大をPRしたり、農業の楽しさや魅力を次世代の子供たちに伝えていきたいです。

 

こちらの内容は、YouTubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます!
ぜひご視聴ください。