長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回は クラフトビール製造の「株式会社ホクショク HEISEI BREWING」さんに伺いました!
貴団体の概要を教えてください。
株式会社ホクショクは 創業1974年、 従業員数は27名(グループ総計66名)の会社です。
「良寛しょうゆ」ブランドでおなじみの醤油や液体調味料の販売、業務用食材卸、酒類販売、酒類製造
2021年に、クラフトビール製造の「HEISEI BREWING」事業をスタートしました。
取り組んでいるSDGsの目標(番号)と取り組みの内容を教えてください。
地元企業の製造過程で廃棄される食パン耳を活用したクラフトビール商品開発事業を、令和5年度より実施。廃棄間近の可食パン耳をクラフトビールの原料として活用することで、フードロスの削減に直接的に寄与したいと考えました。
ビールは、麦芽由来の酵素により澱粉を糖に分解し、その糖を酵母がアルコールと炭酸ガスを生成し製造される。この構造を応用し、廃棄パン耳を再利用することで、原料代替の役割が果せることを期待し取り組んでいます。
廃棄パン耳をビール用小麦麦芽として代用することにより、ビールのフレーバーがどのように表現できるのか、数あるビールのスタイルより選び、複数回に渡り製造を行った。都内飲食店需要を見込み、樽の割合が多くなりました。
また製造したビールをHakkotripなどの県内イベントに出品。また、BREWTOWNの取組をメディア各社に取材いただいたことで、商品認知がスムーズに進み、県内外の飲食店や酒販店へ業販卸を早いペースで行うことができました。
10月15日(Hakkotrip 摂田屋会場)、10月21日(Hakkotrip アオーレ会場)、10月22日(Hakkotalk ミライエ会場)、11月11-12日(魚沼ほろ酔い祭りin浦佐)へ出品。
酒屋平成堂店頭、県内外の酒販店や飲食店へ販路開拓を行っています。
上記の取り組みを始めたきっかけとこれまでの経緯を教えてください
今ここにある資源を活かし、いろいろな人が関わりあい、「まちが発酵する」という考え方は、ビール職人が地域の資源、気候風土を生かしてつくる、個性豊かなクラフトビールと似ているのではないか?との発想より、長岡らしい「発酵のまち」を表現する、アップサイクルのクラフトビールを企画しました。
周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。
BREWTOWN取組の周知により、アップサイクルビールのコラボレーション製造を行いたい事業者より声がかかるようになりました。この結果早期に実現した取組が、廃棄パン耳提供元の「株式会社マルシャン」+長岡市内の珈琲焙煎家「ケセラセラ 小柳高広氏」とのジョイントにより、パンと珈琲を使用した、まるでモーニングセットのようなインペリアルコーヒースタウト「BREW TOWN IMPERIAL COFEE STOUT」の製造につながることができました。
ビールは、ケセラセラの小柳氏、県外よりBREWTOWNの考え方に賛同いただいた東京都世田谷区祖師ヶ谷大蔵のブルワリー「RiotBrewing(ライオットブルーイング)」の醸造スタッフと一緒に製造しました。まさに様々な人が関わりあい「まちが発酵する」を体現した製品となりました。
<BREW TOWN IMPERIAL COFEE STOUTの特徴>
コロンビア、タンザニア、ホンジュラスの3ヶ国・3種の珈琲豆をスタウト用に、ケセラセラの小柳氏によるハンドピック後、共焙煎深煎りを実施。製造時と発酵後の2回、スタウトからコーヒーを抽出しました。インペリアルコーヒースタウトはアルコール度数9%の濃厚な口当たり、深煎りコーヒーの味わいの後にブラックチョコレートを感じる、まるでカフェモカのような飲み口です。
貴社の取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか
クラフトビールを活用したアップサイクルは汎用性が高く、様々な食材を原料へ転用が可能です。さまざまな食品カテゴリ(青果、ラーメン、パン、製菓)に波及させることで、相乗的に消費者へアプローチする効果が期待できます。具体的には、市内の煎餅や製麺事業者より提供される製品端材を副原料にしたビール製造の案件引き合いがきており、受入れできるように体制を整えたいです。
2024年9月6-8日にアオーレ長岡で開催される「ザ・ビール展」に出店予定です。ぜひHEISEI BREWINGへご来店下さい!
ザ・ビール展の詳細はこちら
▼こちらの内容は、YouTubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます!
ぜひご視聴ください。