地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。
今井順子さん/54歳/保育士/ハンドベルアンサンブル ベルフィール 代表
1969年長岡市生まれ。保育士として勤務する傍ら、団体の代表を務め、30年以上活動。そのほか、市民活動フェスタの実行委員会にも参加。
長岡では珍しいイングリッシュハンドベルをイベントや施設などで演奏している「ハンドベルアンサンブル ベルフィール」の代表を務める今井順子さん。ハンドベルとの最初の出会いは10歳の頃に偶然見たテレビでの演奏。一目見て「面白そう!」と感じたといいます。その後、進学した県外の大学のハンドベル部に入部し、夢中になって練習に取り組んだそうです。
大学卒業後は地元に戻り就職しましたが、ハンドベルへの想いは消えず「また演奏したい」という気持ちは一層強くなっていきました。しかし、長岡市内はもちろん新潟県内にも市民を対象とした団体はなく、活動できない歯がゆさからハンドベルサークルを求めて県外で就職し直すことも考えたそう。
そんな状況を打破するきっかけとなったのが、学生時代からお世話になった日本ハンドベル連盟の方からの「ないなら自分で団体を立ち上げたら?」という一言でした。この言葉を受け、さっそく新聞やタウン誌で一緒に活動する仲間を募集すると、10人以上のメンバーが集まりました。さらには新聞記事を見た長岡で活動する音楽家の方からイベント出演の誘いをもらったことも大きな後押しとなり、団体を立ち上げる決意を固めました。
団体として活動を始めて今年で30年。
仕事や結婚などライフステージの変化によってメンバーは入れ替わり、現在は4人で活動しています。これまで活動してきた中で、全員がハンドベルを好きであることには変わりないものの、演奏を極めたい人と、緩やかに楽しく演奏したい人とで意見が食い違い、重たい空気が生まれたことがありました。その時は、自分の呼びかけに関心を持って集まってくれたメンバーに苦しい思いをさせてしまったと自分を責めたこともあったそう。
また、無理をすると周りの人に感情が伝染し、奏でる音色にも影響してしまうことにも気づきました。それからは、団体として大切にしたい価値観を共有することで、お互いを感じながら演奏できるようになり、気持ちが一つになれる瞬間の喜びを感じられるようになっていきました。
ここまで長く続けてこられたのは「長岡で奏でるハンドベルを途絶えさせるわけにはいかない」という強い想いがあったから。10歳の頃に出会った時の感動や夢中になる気持ち、そしてハンドベルの魅力を演奏を通じて、年齢問わず色んな人に伝えていきたいと考えています。「大好きには大きな力がある」この言葉を大事に活動してきた今井さん。これからもその想いを胸に多くの人に感動や笑顔を届ける活動を続けていきます。
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