Nagaoka Players PLAYER

更新日:2024.08.01

憧れの人の背中を追いかけ 新しい道を切り拓く | 原祥汰さん 

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

原祥汰さん/24歳/学生/TEDxOtedori実行委員会代表
2000年愛知県生まれ。長岡科学技術大学への進学を機に2021年より長岡に移住。長岡に限らず、全国のTEDxイベントにも参画。

原祥汰さんは、大学生として勉学に励む傍ら、TEDxイベントの運営や、社会人と一緒にアイデアコンペの事務局など、多様に活動しています。
フットワークの軽さと持ち前の明るさを見込まれ「うちのイベントもやってみない?」と声をかけられることが多いそうです。
学校だけでなく地域に出て活動するようになったきっかけは、高校生時代から長期休み期間にアルバイトをしているスキー場内にあるホテルのオーナーとの出会いでした。
「地域にある良いものは良い、変えた方が良いものは変えるべきと声をあげる人で、とにかく地域のために動いている人。その人の背中を見て、自分もなにか動きたいと思いました」。

大きな転機となった志賀高原のスキー場。シーズンインするとインストラクターとしても活躍しています。

 そんな原さんが大きなチャレンジとして取り組んだのは2023年に長岡で初開催したTEDxSuzuranstreet(※下の写真参照)。
大学単位でTEDxイベントを開催している団体が多いなか、原さんが立ち上げた実行委員会には、長岡市内の3大学1高専の学生が運営メンバーに参加しています。その理由に、市内の学生が多いはずなのに、駅前にほとんど集まらず交流する機会がないという課題を解決したい想いがありました。
アメリカ本部との英語でのやりとりに加え、他大学の学生も巻き込んで運営を進めるという慣れない状況の中でしたが、イベントは無事に終了。
想像以上に失敗や改善点があり、悔しさもあったそうですが、2年目も継続して開催することを決めました。

世界中の著名人による様々な講演会を開催・配信している「TED」の公式ライセンスを取得し長岡でも開催。


 「目標は自分が卒業しても、学生だけでTEDxイベントが自走できるようにすること」。
メンバーが主体的に参画してもらえるよう、 「チェックイン・チェックアウト」という手法を使い、1人ひとりがミーティングの前後で意気込みと振り返りを共有。市外や県外出身者の多いメンバーが長岡らしさを取り入れた企画をつくるため、必死に模索して進めている姿に原さん自身も刺激を受けています。
TEDxイベントを経てからは、なにかイベントを企画したいという学生の相談を受けるようになり、運営のサポートも行っているそう。
イベントの実績が「学生でもイベントができる」というモデルケースになり、「私もやってみたい」という学生が増えています。
「自分も何か企画してみたいと思う人を増やしていきたいし、そのきっかけをつくりたい」。
スキー場のオーナーの姿に憧れて、学生、社会人問わず、多様な人との活動を続けている原さんの背中は誰かのやりたい動機を作り続けています。

 

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