長岡みんなのSDGs SDGs

更新日:2024.08.01

可能性を支援する環境づくり | コロンブ株式会社 About me

長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回は 就労継続支援A型事業を展開する「コロンブ株式会社 About me」さんに伺いました!

団体の概要を教えてください。

2023年4月   コロンブ株式会社 設立
障害のある方の雇用促進と 社会参加を目指す就労継続支援A型事業を行う会社です。

※就労継続支援A型とは、障害のある方と事業所が雇用契約を結んだうえで働くことができるサービス。
雇用契約を結ぶため、各都道府県が定める最低賃金の給料が保証される点が特徴。

取り組んでいるSDGsの目標と、取り組みの内容を教えてください。

目標8:働きがいも経済成長も
2039年頃には、労働人口が1,000万人減少すると見込まれています。
施される障がい者福祉ではなく、障がい者福祉が社会の担い手となっていく、
ひいては障がいがあってもなくても、誰でも活躍できるダイバーシティの創造を目指しています。

活動 に共感してくださる地元飲食店と連携し飲食店のメ ニューを届ける移動販売を行っています。
「本当に美味しいものを、福祉の手でお届けする」をコンセプトに対面での移動販売などを通して
利用者の仕事ぶりを実際に見てもらえる環境を作り、笑顔を届けるサービスを行っています。
この取り組みにより、障がいのある方の活躍のステージを広げ、障がい者雇用の促進となるようなスキームを用いています。

また、障害のあるアーティストの芸術作品から権利収入を生み出す取り組みや障がい者の新たな活躍の場を作るべく活動しています。


目標1:貧困をなくそう
今後は【heART】という、ルワンダの貧困問題にフォーカスしたアート活動のサポートも行っていく予定です。

作品は売れるとまた仕入れる必要があります。ルワンダと日本は距離もありますし、仕入れも大変です。
これは持続可能ではないので、アート作品をリースすることを考えました。
アートリレーという呼び方で、私たちはリレー形式でその作品を回していく。そのお手伝いをしたいと考えています。
発展途上国の子どもたちを福祉の力、障害者のある方が支える。そういった仕組みを作っていきたいです。

ルワンダの子どもたちの作品。日本精機株式会社にて展示を行いました

ルワンダは日本から遠く離れた地域であるため、文化、そして感性も日本とは違います。
ルワンダの子どもたちからいただけるパワーを皆さんに届けられるような 仕組みを作れたらと考えています。

取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。

団体職員として働いていたときに、障がいのある方のアート作品に出会い、その方の才能に惚れ込み、デザインとして世の中に広げていく取り組みを行ってきました。労働収入を得ることが難しい、重度障がいのある方の新たな就労支援です。

障がいのあるアーティストのデザイン。会社の窓ガラスのデザインにもなっています。

2020年にはその取り組みが認められ、TOYP2020(日本青年会議所主催)で衆議院議長奨励賞をいただきました。
この取り組みで得たものは、“可能性を支援する福祉”です。

その後、コロナが落ち着いたタイミングで、起業・事業の立ち上げに至ります。

周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。

官公庁の皆様、日本精機株式会社様をはじめとする地域の企業の皆様より、取り組みの背景・目的を共感いただけていることが励みとなっています。
また、障がいのあるスタッフから「こんな経験、初めて」「次のイベント出店のためにスキルを上げていかなければいけない」などと前向きな声が聞かれ、新たな経験を通して自身の可能性を考えやスキルアップのきっかけになっていることは、事業の価値を物語っていると自負しております。

日本精機株式会社にてランチタイムにお弁当やドリンク、スイーツを販売。


大変だったことは、何かをモデリングした事業モデルではないため、ゼロイチを作り上げることに一番力を注ぎました。

貴団体の取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか。

音楽やスポーツの力で人々に勇気を与えるのと同じように、コロンブ株式会社の取り組みに触れてくださった方に勇気を与えられるインフラの一つになっていきたいと考えています。

 

▼こちらの内容は、YouTubeのほか各種音声メディアでもお楽しみいただけます!
ぜひご視聴ください。