長岡みんなのSDGs SDGs

更新日:2023.08.21

持ち味を発揮できる土壌づくり|株式会社 夢ガーデン

長岡市内でSDGsに取り組む方たちを訪問!
今回は「株式会社 夢ガーデン」さんにお話を伺いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆貴社の概要を教えてください。

株式会社 夢ガーデンは下水由来の原料をリサイクルして肥料を生産している企業が、障がい者雇用を促進する目的で設立した特例子会社です。
現在は、年齢も障がい種別も様々な9名のスタッフが在籍しています。

◆取り組んでいるSDGsの目標と、取り組みの内容を教えてください。

目標11「住み続けられるまちづくりを」
人々の日常生活から発生し、植物にとって栄養価の高い下水由来の廃棄物をリサイクルすることで肥料に生まれ変わらせることができます。
そして、農作物などに活用してもらう普及活動を行うことで、循環型社会・持続可能な農業社会の形成に取り組んでいます。

目標12「つくる責任つかう責任」
廃棄物を有効な資源として肥料の原料を受け入れる以上は、肥料としての利用率100%を目指して品質の向上や普及活動に積極的に取り組んでいます。

◆取り組みを始めたきっかけと、これまでの経緯を教えてください。

実はこのリサイクル肥料の生産は約20年前から行っています。当時は公共工事の土壌改良剤や専業農家に販売するだけの事業の位置づけでした。しかし情勢は変わり、化学肥料や石炭などの化石資源の高騰、温室効果ガスの削減など、化学肥料に依存しない新たな農業の在り方が求められてきました。現在ではリサイクル肥料で持続可能な農業を後押しするSDGsの取り組みとして、リサイクル肥料の積極的な普及活動に努めています。

◆周囲の反応や、取り組んでいてよかったことまたは大変だったことを教えてください。

肥料原料が下水由来というイメージから、黙っていてもどんどん売れるような肥料ではありません。そのため、リーフレットの送付、訪問営業、イベントなどで肥効性やお求めやすさを地道にお伝えする活動をしてきたことで、従来と比較し認知度は向上したと思います。また、一度使って頂いた利用者の方々は、この肥料が持つ付加価値による経済性、食味、生育の良さなどを実感頂け、高い確率でリピーターとなっていただけるようになりました。

◆貴社の取り組みを通して、2030年にどのような社会をつくりたいですか。

私たちは夢ガーデンの障害者の方々を「夢スタッフ」と呼んでいます。夢スタッフは、聴覚障害、身体障害、知的障害、精神障害と様々です。
特定の作業に特化することなく安全第一で、夢ガーデンの多様性のある業務体験から、特に循環型社会への貢献、農作物の実り、収穫に対する喜び、達成感などを感じてもらえ、同時にリサイクル肥料がさらに普及し、今より自然な形で環境に優しい農福連携が実現できている社会になっていれば幸いです。


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