Nagaoka Players PLAYER

更新日:2023.11.27

やってみたいの“ノリ”で 地域の日常を盛り上げる | 那須 一美さん

地域をよくするウワサのあの人にインタビュー!毎月、市民活動に取り組むプレイヤーをご紹介。活動に関わったきっかけや、どんな役目を果たしているのか伺う中で、活動への多様な関わり方が見えてきました。

那須一美/58歳/Country Festival実行委員会代表/bakery & cafe Favoriteオーナー

栃尾生まれ、栃尾育ち。生粋の栃尾人である那須一美さんが実行委員長を務めているのは、Country Festival実行委員会(以下:カンフェス)。
「アメリカの片田舎のお祭り」をコンセプトに、道の駅R290とちおに隣接している芝生広場で開催。多い時には約5,000人の来場者が来るほど、地域内外からも人気のあるイベントです。

 元々カンフェスを立ち上げたきっかけは、友人と訪れた「八ヶ岳カンティフェア」に衝撃を受け、栃尾でもこんなイベントがやってみたいという想いからでした。
当時からよく遊んでいた仲間たちの協力があり、2004年、2005年と2回開催。
その後は子育てに専念していたこともあり、3回目を開催できないままでしたが、再開を願う周囲の後押しもあり2012年から再スタート。
その後はウイルス禍を除き、毎年開催。2023年には12回目を迎えました。「最初も再開のスタートも、やってみようという周囲との“ノリ”で進められました」。

カンフェスのこだわりは「異空間を作ること」。会場にはアメリカンを感じさせるウッディなアーチやインディアンのモニュメントを設置し、工夫して雰囲気をつくっています。


しかし、これほど人気のイベントを運営していても「地域活性化にはならない」と感じているそう。
「年に1年のイベントでは一時的な盛り上がりをつくることはできても、日常的な地域の盛り上がりをつくることは難しい。
栃尾で多くの人がイベントやお店などの事業を始めて継続していくことで、地域の日常が盛り上がるのではないかと思います」。
それでもカンフェスを継続しているのは、「自分も何かしようと一歩踏み出す人が増えてほしい」から。そのきっかけづくりの役割を担いたいと話します。
その想いが周りに伝わり、活動に協力してくれる必要不可欠な仲間たちが集まってくれているのかもしれません。

フェス限定メニューの「ワイルドバーガー」は、栃尾の飲食店オーナーたちと試行錯誤の末完成した商品。運営費を確保する取り組みの一つです。


 2022年の1月には、自身のお店を栃尾にオープン。自身のお店も栃尾で日常的な盛り上がりをつくる一つであり、公私ともに栃尾に活気をもたらしています。
代表として運営をしながらも、見すえている先はこれからの栃尾のこと。
これまで多くのイベントに関わってきた那須さんは、今後もこれから何かを始める人の伴走をしていきたい、とのこと。
栃尾でなにかやってみたい!という方は、ぜひ那須さん会いにいってみてはいかがでしょうか。

本記事は、らこって2023年11月号でご紹介しています。

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ぜひご視聴ください。