摂食障害親の会として発足以来27年の歳月を通ってきました。
この間、数多くのご家庭に関わらせてもらってきています。
百の家庭があれば、百の症例や事例があるように、家庭毎に回復へ向けての歩みは様々です。
向日葵の会では、専門カウンセラーや専門分野の方々を交えながら、回復した娘さんを持つお母さん方が今渦中にいる方、お一人お一人の話を聴いて一緒に語り合い考えていく会を続けてきています。
参加されている皆さんが同じ立ち位置で、何の遠慮もためらいもなく素直にありのままの心の内を吐露できる場所です。
それが、親自身の心が助かっていくことに繋がっていくと信じています。
摂食障害は当事者だけの問題ではありません。母親を含めてその家庭に課題を投げ掛けているのです。
子供の症状だけを治すことに力を入れる前に、そこには隠された気持ちがあることに気付いていくことが大切です。
その為にも、起きている事柄を通して細かく丁寧に深掘りしていくことが必要になってきます。
摂食障害の回復には年単位の時間を要します。
その間にご家族が疲弊していくのも事実です。家族が弱っていては当事者に向き合っていくのはとても難儀なことです。
家族会は、そんなご家庭を支えていく為にも大切な役割があるのです。
助かってきたものが、今辛く苦しい中にいる人を助けていく。
そして助かった人がまた助ける側に回っていく。
そんな向日葵の会になっていきたいと思って活動を続けています。
いつでも、どんなことでもお問い合わせください。
ここに繋がってくださったのですから、お一人で抱え込まずに次の一歩を踏み出して欲しいと願っています。